どうもクックぶーです!
私は調理師として勤めており、その仕事の中でも宴会の会席料理などで、
全く手をつけられないまま帰ってきて捨てられる食材を見ています。
食べないなら金額減らしたりすればいいのに・・・
といった悶々とした毎日を送っておりました。
そんな中、フードロス削減とあらゆるところで言われるようになり、
SDGsという言葉も、そこら中で見かけるようになってきましたが、
私のような世の中の情報に疎い人間には何が何だかわからず、
というかSDGsってなんだってばよ・・・?
なんて思っていました。
ですが調べてみると、
- ここ最近で急に始まった動きではないこと
- 一過性の流行りものではないこと
がわかりました。
今回の記事では、
という疑問を解決できるように、17の目標を簡単にわかりやすく解説していきます。
結論としては
というものになります。
それでは早速見ていきましょう。
目次
- 1 SDGsは、この先の未来の為に世界全体で取り組むべき目標の事!
- 2 SDGsが達成を目指す17の目標をわかりやすく解説
- 2.1 目標1 貧困をなくそう
- 2.2 目標2 飢餓をゼロに
- 2.3 目標3 すべての人に健康と福祉を
- 2.4 目標4 質の高い教育をみんなに
- 2.5 目標5 ジェンダー平等を実現しよう
- 2.6 目標6 安全な水とトイレを世界中に
- 2.7 目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 2.8 目標8 働きがいも経済成長も
- 2.9 目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 2.10 目標10 人や国の不平等をなくそう
- 2.11 目標11 住み続けられるまちづくりを
- 2.12 目標12 つくる責任 つかう責任
- 2.13 目標13 気候変動に具体的な対策を
- 2.14 目標14 海の豊かさを守ろう
- 2.15 目標15 陸の豊かさも守ろう
- 2.16 目標16 平和と公正をすべての人に
- 2.17 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
- 2.18 全ての目標が複雑に絡み合っている
- 3 SDGsと企業の関係性 企業が取り組むメリットとは?
- 4 個人でもできるSDGs
- 5 まとめ
SDGsは、この先の未来の為に世界全体で取り組むべき目標の事!
そもそもSDGsって何?って方の為に、
Sustainable Development Goalsの略称です。
日本語訳としては、
“持続可能な開発目標”といい、内容としては、
というものになります。
ちなみに、SDGsと書いてエス・ディー・ジーズと読みます。
SDGS(エス・ディー・ジー・エス)と読まれる方もいらっしゃるのですが、最後はGoalsの略で、正しくはエス・ディー・ジーズです。
MDGsの存在と、そこから見えた課題
SDGsを語る上で、まず知らなければいけないのがMDGsです。
MDGsとは、ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)の略称です。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hakusyo/15_hakusho/honbun/b1/s1_1.htmlより
これは何かというと、
の8つの国際開発目標を統合し一つの共通の枠組みにまとめたものです。
このMDGsでも、どの分野においても高い成果が出せました。
しかし、全体としては同時に、どの目標においても課題が残る形となりました。
例えば、
などです。
このような、
- MDGsでクリアできなかった課題
- MDGsに取り組む中でさらに見えてきた課題
を踏まえ、
MDGsは、途上国側の開発問題が中心で先進国側はそれを支援するという位置づけだったのに対し、
SDGsは、開発問題だけではなく、幅広い分野に対して先進国も含め、みんなで意識して取り組んでいくために設定された目標なのです。
SDGsが達成を目指す17の目標をわかりやすく解説
SDGsが、この世界で安定して暮らし続ける為に皆で取り組むべきことであることはわかりました。
ではそのSDGsの内容である17の目標についてわかりやすく解説していきます。

https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/より
目標1 貧困をなくそう

例えば、
貧困にも、
という2つのパターンがあり、
途上国ばかりの問題と思われがちな貧困ですが、先進国の中でも5人に1人の子どもが苦しい生活を強いられているというデータも出ています。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/1-poverty/参照
目標2 飢餓をゼロに

世界の飢餓人口は減少傾向にありましたが、現在増加傾向にあります。
また、新型コロナウイルスの影響で、経済の状況によりさらに増えていくと予測されています。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/2-hunger参照
目標3 すべての人に健康と福祉を

現在、
多くの子どもたちが予防できたり、治療できる病気が原因で命を失っています。
また、妊娠・出産時のケアや出産の環境が整っていないことが原因で赤ちゃんや女性が命を失う場合もあります。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/3-health/参照
目標4 質の高い教育をみんなに

子どもも労働力として駆り出されることがあったり、
両親が共働きで、兄弟の面倒を見なければならないなど、
生活環境の苦しい家庭の子どもは学校に通う事すらできない場合があります。
また、教育を受けることができなかった子どもが就ける仕事も低賃金・重労働なものになり、貧しい生活から抜け出せなくなるため改善が必要です。
目標5 ジェンダー平等を実現しよう

ジェンダー平等の例として「子どもの花嫁」があげられます。
南アジアの国々などでは、女性が健康に成長したり、学校での教育などを受けることもままならないのが現状です。
また健康に成長した女性の約半数が18歳までに結婚させられます。
そして、児童婚で早くして出産した場合、産前産後に必要な治療、処置などのケアを受けられていないことも多いのです。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/5-gender/参照
目標6 安全な水とトイレを世界中に

現在、世界の1/4もの人々が安全な水で生活をできていません。
水汲みで一日の大半を使い、遊んだり勉強に費やす時間もなく、
少量の水しか無いので、体を洗ったり、洗濯したりする水もない上、手に入る水も綺麗とは言えません。
また道端、草むらなど屋外で排泄ではハエなどの虫や、地面、
川の水を介して口にしてしまうことで、下痢などを引き起こします。
そのような屋外排泄や、手洗いの習慣が無いなどの衛生習慣が広まっていないことが原因で毎日1300人もの子どもが命をおとしています。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/6-water/参照
目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに

私たちが何気なく使うガスや電気などのエネルギーですが、
ガスが使えず屋内で薪で火起こしをする地域などでは、重大な健康被害が出ています。
また電気が無いことは生活以外にも、医療器具の使用、
ワクチンの保管に使う冷蔵庫の電源でもあり、それが不足していることで沢山の命が失われています。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/7-energy/参照
目標8 働きがいも経済成長も

今でも無理やり働かせたり、人身売買などで奴隷のような扱いで働かせられる人々や、兵士にさせられる子どもいます。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/8-economic_growth/参照
目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう

産業や安定した日々の生活を送るためには安定した公共インフラが必要不可欠です。
日々の生活の基盤が安定していなければ、働く意欲も湧かず生産性も上がりません。
生産性が上がれば雇用が増え、収入も安定し、社会も発展していきます。
https://sdgs-support.or.jp/journal/goal_09/#1614参照
目標10 人や国の不平等をなくそう

移民の人々の例で見てみると、不当に安い賃金で働かせている場合があったり、
そもそも移民の人々を守る法律や政策がない国もあります。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/10-inequalities/参照
目標11 住み続けられるまちづくりを

気候変動の影響で、過去40年にわたり、干ばつ、洪水、スーパー台風等今まで通りに住み続けることができなくなる自然災害の発生件数が増えてきています。
そのような時に持続可能なインフラ整備ができていなければ人命に甚大な被害がでてしまいます。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/11-cities/参照
目標12 つくる責任 つかう責任

現在、世界では毎年13億トンもの食料が捨てられています。
これは栄養が不足している世界中の人々が2回以上食事をできる量に相当します。
では日本ではどうでしょう。
日本で見ても年間612万トン(東京ドーム約5杯分)の食料が廃棄されています。
フードロスの原因として、
- 事業系フードロス・・・コンビニや小売店の売れ残り、飲食店の食べ残しなど
- 家庭系食品ロス・・・作りすぎによる食べ残し、結局使わずに捨てる、皮の剥き過ぎなど
があげられます。
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html参照
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/12-responsible/参照
目標13 気候変動に具体的な対策を

温暖化などの気候変動の影響により、それまで育っていた作物が育たなくなるなどすると、そこで生活をしていた人々は生活が苦しくなっていきます。
また、豪雨、洪水、干ばつ等世界中で災害が増えてきています。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/13-climate_action/参照
目標14 海の豊かさを守ろう
今、世界中の海岸で、プラスチックが廃棄され風化したマイクロプラスチックと呼ばれるものが見られています。
このプラスチックの破片を誤って飲んだりすることにより、毎年100万羽以上の海鳥と10万以上の海洋哺乳類が死んでいます。
人類がこのままのペースでプラスチック製品を作り、使い、捨て続けると、
2050年には、魚の数より多いプラスチックが海を漂うことになります。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/14-sea/参照
目標15 陸の豊かさも守ろう
私たちの生活は自然の上に成り立っています。
木が無ければ家も道具も作ることはできず、食べ物となる生き物や衣服も自然の恵みです。
また、7万種の植物が医薬品に使われ私たちの治療に使われています。
そのような生活に欠かせない自然が、人口の増加や、地球温暖化などの影響で急激に失われています。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/15-land/参照
目標16 平和と公正をすべての人に
現在でも、人身売買による男性の強制労働や、女性からの性的搾取は続いており、
大人だけでなく子どももその対象となっています。
また何らかの理由で出生届を出されていない子どもなどは、
予防接種等の医療や、学校に入学できなかったり、犯罪の被害にあっても裁判もできないなどの問題が発生しています。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/16-peace/参照
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう

途上国の輸出などが増えるよう、公平なルールに基づいた貿易をすすめましょう。
途上国の発展のために、環境にやさしい技術の開発や普及を途上国に有利な形ですすめましょう。
先進国と途上国のみならず、国際機関、政府、企業、研究機関、NGO、個人、
それぞれの持つ強みや得意とすることを生かしながら、さまざまな方向から課題解決に取り組んでいきましょうという目標です。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/17-partnerships/参照
全ての目標が複雑に絡み合っている
この17の目標を調べて見えてきたのが、
ということです。
例えば、
というように、全ての目標が複雑に絡み合っているので、
いくつか、ではなく全ての目標の達成を目指す必要があります。
SDGsと企業の関係性 企業が取り組むメリットとは?
ビジネスチャンスになる
様々な国々の課題を解決に導く技術、サービスを提供できる企業などは、
さらに事業を広げるチャンスとも言えるでしょう。
また、発展しつつSDGsに取り組む企業は、投資家からの支援を受けやすくなります。
。
他企業との差別化をできる
貧困問題、環境問題、ジェンダー平等などに取り組み、
世界の課題に誠実に対応する企業として認知されることで企業のイメージが良くなります。
それと同時に、そのような会社で働きたい!という人が現れる等の良い効果ももたらすでしょう。
個人でもできるSDGs
私たち個人としても、
といった日頃の生活で少し気をつければできることは沢山あります。
できることから少しずつ気をつけ、個人でもSDGsに取り組んでいきましょう。
まとめ
今回はSDGsについて解説いたしました。
職業柄、フードロスなど目につくところがあり私自身も気をつけるようにしております。
子ども達に待つ、これから先の世界の環境を思うと無関心ではいけないな、
私たちの頃には”普通にあった”綺麗な自然と平和な世界を残していきたい。
そのためにも、身近なところのできることから気をつけていこうと思いました。
今回の記事はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。